お知らせ

いまさらながら。 現在はTwitterのほうでラノベ感想を書いています。 mizunotori (@mizunotori) | Twitter 過去の感想はTwilogなどから御覧ください(感想ツイートをリプライでつなげている)。 mizunotori(@mizunotori)/「読了。」の検索結果 - Twilog サブ…

おおかみこどもの雨と雪

ネタバレ注意。 『サマーウォーズ』は、いくつかの物語を組み合わせて中途半端のまま終わったような感じだったけれど、この『おおかみこども』は「母子」というテーマがどっしりと中心に据えられていて、出来で言えば前作とは比べ物にならないほど良かった。…

涼宮ハルヒの驚愕(前)(後):谷川流

Q. 面白かった? A. うん、面白かった Q. 4年待たせただけのことはある超傑作だよね? A. もちろん! 最高だったよ! 『分裂』から続く『驚愕』の特徴を一つ挙げるとするならば、それはシリーズ初とも言える「外敵」の存在だろう。そもそもこれまでの『涼宮…

げーまに。2:あきさかあさひ

日常系っぽいけど日常系じゃないゲーム系青春ラブコメの第2巻。今回はラブに寄ってて超にやにや。 結論から言えば主人公のハーレム状態なのだが、ヒロイン全員が主人公への好意を多かれ少なかれ表明し、かつ主人公がそれを承知しているという、かなり特殊な…

すてっち!:相内円

日常系の部活物。のなかでも一話を切り詰めて短くした「四コマ小説」スタイル。新人でこれはチャレンジャーだな。あるいはそれくらい四コマ小説が広がってきたということなのか。「手芸部の美少女四人組がまったりした日常を過ごす」というあらすじを聞いて…

IS<インフィニット・ストラトス>5:弓弦イズル

いつもどおりさらりと読めて手軽に萌えられる作品でした。千冬姉さんの出番が少なかったのが悲しい。もっとブラコンシスコンしてほしい。今回は生徒会長登場。一夏よりも立場が上のヒロインとしては、千冬姉さんに次いで二人目だろうか。他のヒロインがけっ…

ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek:無嶋樹了

イデア)>! イグジスト・ノイズ)>! ! ! ! ! マルドゥク)>! ある日突然死にかけて、美少女に助けられて、そして平和な世界と決別し、異能の世界へ足を踏み入れる。というわけで由緒正しき異能バトル、正統派の学園異能です。まあ、それ以下ではない…

いばらの呪い師 病葉兄妹 対 怪人三日月卿:大谷久

ブラコンシスコンの呪い師兄妹が怪盗と対決する話。あらすじだけ見ると「探偵小説」的な大正浪漫エッセンスを漂わせているが、実際に読んでみると西尾維新・奈須きのこ系の中二病要素のほうが強いように感じる。こるりちゃんのキャラがいまいち分からなかっ…

はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ:白川敏行

それぞれが最強クラスの能力を持ち、それぞれに深い事情を抱えた3人組が主人公の魔法学校物。ただ、俺TUEEEよりも彼らの友情に主眼を置いているので、嫌味くさくもなくさらりと読める。とても雰囲気が良い。 それにしてもユウくんにはがっかりだぜ。女顔で、…

星刻の竜騎士:瑞智士記

瑞智士記が萌え異能ファンタジーに転向したと聞いて多くの百合オタが涙を流したという作品。おそらく久住四季がSFに転向したのと同じくらいの衝撃度だっただろう。この二人、名前似てるよね。でも普通に面白かったよ。ストーリーは電撃文庫の『偽りのドラグ…

神明解ろーどぐらす 無印/2:比嘉智康

あっれー!? 『神明解ろーどぐらす』1巻の感想がないーっ!? いや読んだはずなんだけどブログどころかTwitterのほうにも読了報告が書いてない。何故だ。検索に引っかかってないだけか? 俺はいつ読んだんだ!? ……まあそれはともかく。 下校に命をかける主…

不堕落なルイシュ:森田季節

変な妹と変な母親と変な姉に振り回されるマニュアル人間の話。無駄に壮大な設定がちりばめられており、作品のタイプとしては『原点回帰ウォーカーズ』に近い。まあ、これが最初に書いた作品だということは、こういう話のほうが本来の作風なんだろうなと思う…

ともだち同盟:森田季節

森田季節が初のハードカバーを出したということで購入。同じハードカバーなら天地明察買ったほうが面白いに決まっているのだが、なんだろう、一種の作家買い。 男一人、女二人の「ともだち同盟」の、その名称とは裏腹な、冷え切った人間関係を描く。死んだは…

機動戦士ガンダムUC3 赤い彗星:福井晴敏

えーと、どんな話だっけ。連邦の兄ちゃんがオードリーをナンパしてるところしか思い出せねー。ああ、そうだ。オードリーがバナージに駆け落ちを持ちかけて、それを聞いたミコットが嫉妬に狂うという、ニヤニヤするような展開があったな。修羅場修羅場。まあ…

狼と香辛料XIV:支倉凍砂

クライマックスに向けて最後の転換点ということになるんだろうか。ホロと別れて利益を取るか、愛を選んでホロと行くか。本来ならさっと済ませられる話のはずが、ホロとロレンスの性格が超々々面倒くさいせいで、実に遠回りに、長々しく、わかりにくくなって…

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係/戯言遣いとの関係:西尾維新

いーちゃんの出番少ねー。 なんか普通に、出夢くんと人識くんってカップルだったんだなー、と。ひとりだけ弱さを抱えつつも、恋人と友達とパーティを組んで、直木三銃士…いま気付いたがこれ直木三十五のもじりなのか…という強敵に立ち向かう、バトル漫画では…

恋する鬼門のプロトコル:出口きぬごし

男主人公の視点と女主人公の視点とを交互に切り替えて進んでいく、ちょっと変わった作品なのだが、それにより恋愛描写が格段に面白くなっている。第一印象は最悪だった二人だが、女主人公は勘違いから男主人公に惹かれていく、しかし男主人公には実はその気…

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門:夏海公司

まあ、SEが「あるあるwww」あるいは「ねーよwww」と言いながら楽しむ作品。そうでない人からすると「よくわからないけどツナ缶もらっていきますね」ということになりかねない。室見さんかわいい。これって一種の部活物だよね。「ギャルゲーマスター椎…

エアリエル 〜緋翼は風に踊る〜:上野遊

少年ジャンプの「LOCK ON!」を思い出したがあれってもう打ち切られたんだっけ? とにかく主人公が変態カメラマンなのである。そんな変態カメラマンを、最初は「こいつ変態だろ…」と嫌がっていたヒロインだったが、とあるイベントを経て、見事なデレへと変化…

アクセル・ワールド5 ―星影の浮き橋―:川原礫

ライフハック(笑) 加速研究会のメンバーはきっとはてなブックマーカー。なるほど、これは馴れ合いメインのYahoo・mixiユーザーと殺伐メインのはてな・2chユーザーの対立を描いた物語だったのか…。いや嘘だけど。 今回は宇宙ステージでレースゲーム。「ブレ…

ロウきゅーぶ!5:蒼山サグ

合宿編。バスケ部員たち、特にひなたちゃんが急成長していますよという話。性的な意味でじゃないからな。加えて、例によって幼馴染が昴がロリコンではないかと疑い、また恋する少年・竹中がその誤解に拍車をかける展開。というか、明らかに昴くんと智花が主…

電波女と青春男5:入間人間

夏だ!海だ!水着だ!という話。昼は浜辺でスポーツチャンバラ大会。夜はこっそりお酒を飲んで二人きりで秘密のおしゃべり。もうすっかりラブラブコメコメしちゃってるな。 イラストで見ると、女々さんの皺は本当に取れてるし、エリオもリュウシさんもみんな…

簡易感想

ミスマルカ興国物語VII:林トモアキ ぶっちゃけマスラヲ最終巻は奇跡的な傑作だと思っていました。このレベルの傑作がデフォで書けるなら怖いもの無しだろ常考。 げーまに。:あきさかあさひ 非常に良かった。日常系かと思いきや意外に骨太。 オタク趣味に反…

笑わない科学者と時詠みの魔法使い:内堀優一

タイトルどおり、科学者と魔法使いのほのぼのとした交流、そして裏で渦巻く陰謀との対決を描く。自分を慕ってくれるロリ魔法使いか、気の置けない付き合いの巨乳大学生か、究極の選択を迫られる主人公だけど、こいつがまた無表情かつ鈍感だが優しくて頭が良…

疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争:深見真

前半で描かれる平和なひとときが悲しい。戦争が始まり、これまで闇の中で戦ってきた異能者たちが、ついに表舞台に現れる。無差別な虐殺を行う乾燥者たちに立ち向かう自衛隊という構図は、宇宙人の侵略か、はたまたゴジラの上陸か。映画部の仲間たちはバラバ…

ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス:川原礫

川原礫作品が他のMMORPG物よりも優位に立っているのは、ゲームらしさ、本物のようなバーチャルリアリティの世界の中でも、裏で走っているプログラムを忘れずに描くような、そういう描写の仕方のおかげかなぁとか思ったりする。しかし、だからといってこのチ…

ギャルゲーマスター椎名:周防ツカサ

主人公がギャルゲ部に入ってギャルゲを作るという、最近わりと流行しているオタク系クリエイター物。しかし、ギャルゲーをテーマとし、いかにもハーレムラブコメ的なキャラ配置をしておきながら、主人公が明確なフラグをひとつも立てないというのが面白いが…

精恋三国志I:奈々愁仁子

公孫瓚時代の趙雲を主人公に、神仙を絡めて三国時代を描くという、わりと変則的な三国志もの。でもそれだったら趙雲を主人公じゃなくてもいいんじゃねーの、とは思った。BASARA並にパロってるというほどではなく、歴オタ並に史実準拠にこだわっているわけで…

とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ:竹宮ゆゆこ

とらドラという作品は、みんなで騒いだり悩んだりの青春礼賛ではあるんだけど、「でもこいつらもいつか三十路になるんだぜ」という怨念じみたメッセージがセットになっていて、まさに独身(30)が象徴するような、上り坂はきついけど輝いていた、でも下り坂…