やってきたよ、ドルイドさん!:志端祐

非常にテンポが良い。次から次へとネタが飛び出してくる感じ。とても楽しい。チキン四天王の話なんかひどすぎて腹筋崩壊するほど笑った。ヒロインがドルイドということで、「自然は美しいー」「人間は醜いー」みたいな説教臭い話になるのかと思ったけど、ぜんぜんそんなことなかった。「アイルランド系美少女は美しいー」「英国貴族は変態ー」という話だった。語り手の夏穂さんはクラス委員長なんだけど、生真面目かというとそうではなく、しかし委員長らしい面倒見の良さを持っており、基本的にはツッコミであり、しかしたまにとんでもない隙を見せるときがあって、というのもドルイドのシャレイリアさんに対しては完全に無防備なのである。シャレイリアは基本的にはボケなんだけど、しかし状況への適応能力は高いし、意外にしっかりしている。要するに。夏穂はツッコミだがネコであり、シャレイリアはボケだがタチなのだ。決して百合度が高い作品ではないけれど、このカップルは見ていて美味しいと思う。
この作者、かの金原ゼミの出身なんだなぁ。だからといってどうということもないけど。