ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek:無嶋樹了

<絶対叡智(レベルイデア)>! <死に損ない(イグジスト・ノイズ)>! <終末さえ断つ者(ラグナレク)>! <代替の英雄(イレブンナイン)>! <救世の執行者(オール・エネミー)>! <神意に狂う百の獣の剣(ティアマト)>! <叛乱の神の頭蓋を穿つ杖(マルドゥク)>!
ある日突然死にかけて、美少女に助けられて、そして平和な世界と決別し、異能の世界へ足を踏み入れる。というわけで由緒正しき異能バトル、正統派の学園異能です。まあ、それ以下ではないけど、それ以上でもなかった、という感じ。いまさら異能バトルをやるなら、何かひとつ「これ」という長所が欲しかった。
実は流行りの「魔王と勇者」物でもあったりする。「異世界で魔王を倒した勇者の帰還」。現在進行形で世界を救い続けている<救世の執行者>と、異世界を忘れられずに暴走する元勇者の対決。そのあたりのテーマは面白かった。