消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン:岩井恭平

あーやっぱおもしれー。すげーおもしれー。いったいどうしてムシウタではこのおもしろさを維持できないのか。
そういうわけで、非常によかったです。科学力が世界一ィィィな街を舞台に超人と突然変異と天才が激突する青春群像劇っぽい感じです。群像劇? 違うかも。三人の超人と、一人の突然変異と、そして主人公コンビの祥と小槙による、恋と友情の物語です。泣けます。
ペルセウスからアテナへの、アテナからア○○ン(この名前モロバレだよなぁ)への、ア○○ンから小槙への、友情まじりの恋。それらに影響されて変化していく小槙。友情関係の形成と崩壊。パンドラが最後に国会に乱入するシーンの寂しさ。もう切なすぎます。終ぉーわりーの歌ーをぅーうたーおうー。あああ。
『天才のゲーム』と銘打ちながら実際はなぞなぞを解いていくだけだった、そのあたりの「天才」の薄っぺらさが、今回はかなり改善されていて好印象。このまま終わってしまうんじゃないかというくらいの完成度の高さ。どうやらこれで完結というわけではなさそうですが。次が楽しみです。