2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

藤堂家はカミガカリ2:高遠豹介

なんか山のなかに埋もれてそのまま忘れていたのをふとしたことで発掘した。危なかった。もしかしたら永遠に埋もれてたかもしれん。積読ならぬ埋読。 で、読んだ。一巻と同じような感じで、ノリが良く、コミカルで、軽くて、楽しい。ただ、文章のテンポという…

ANGEL+DIVE 1.STARFAKE:十文字青

公式でのあらすじが「ヨリィィィィィギャラクティカ★ストラァァァイクッ……!」だったのでどんなにぶっとんだギャグ小説なのかと思って読んだけどなんか普通に真面目だったよ。うーん、なんとも説明しにくいけど、少年少女の冒険を描いたジュブナイル+一部異…

死図眼のイタカ:杉井光

「呪われた旧家の血筋」的な伝奇風の設定に、現代異能的邪気眼をミックスしたような作品。次々と人が死んでいく凄惨さ、閉鎖的な町のじめじめした感じがよく出ているだけに、終わり方が大人しすぎるような気がしないでもない。『火目の巫女』よりはさすがに…

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。:朱門優

初・一迅社文庫。ツンデレ+巫女+幼馴染という濃すぎなキャラをメインヒロインとして立てるあざとさというか思い切りのよさがエロゲっぽくてよかったです。なんていうのかな、美味しい部分をぜんぶ攻略キャラに食わせるっていうのか。非攻略キャラはまあ適…

傷物語:西尾維新

『化物語』の親友ポジションとはうってかわり、いかにもメインヒロインって感じで出てきて、阿良々木くんとのフラグもバリバリ立っていて、それでいて色気シーンしか目立った活躍がないって、それただの痴女じゃないですか羽川さん! …いやよく考えると、こ…

いつか、こいまち!:長谷川昌史

ほのぼのラブコメ。アホの子な恋神さまの手伝いをして従姉の恋を応援する話。なんだか垢抜けないというか、毒がないというか。『nerim's note』の頃はもっと暴走していたと思うんだけどなぁ。 とにかく樒さんの存在感のなさは異常。樒さんに一目惚れしたはず…

ようこそ無目的室へ!:在原竹広

無目的室でだらだらと日常の謎を解いていく話。マイルドな古典部シリーズ、みたいだと思ったけど、こちらによると元ネタは『黒後家蜘蛛の会』らしい。もちろん読んだことないからわからない。 登場人物は男2女2で相関関係がすべて両矢印という、修羅場がまっ…

狼と香辛料VIII 対立の町:支倉凍砂

引き伸ばし工作でダレるんじゃないかとも思ったけどそれほど酷くはなかった、というかエーブさんが素晴らしい。やっぱエーブさんがいるのといないのとでは面白みがまったく変わってくるな。どうして彼女をシリーズ初期から投入しなかったのか。まったくもっ…

烙印の紋章 たそがれの星に竜は吠える:杉原智則

王子様とそっくりな剣闘士がその王子様と入れ代わるという話で、やはり同じ電撃の『タザリア王国物語』を連想してしまいますが、何だかんだ言って戦記物としてはあまり完成度が高くない『タザリア』と比べ、こちらはさすがベテラン*1の年季を感じさせる出来…

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆:入間人間

4巻は「楽しい大江一家」だったのが5巻はまるで別作品のよう。ストーリーらしいストーリーもなく、きつい精神描写が延々と続くダークな展開。非常に非常に感想が書きにくいですね。圧巻は五章でしょうか。極限状況での発狂しそうな生活。読んでいてゴーリゴ…

タロットの御主人様。4:七飯宏隆

ぬるーい感じのラブコメ+バトル第四弾。今回からバトル分が増し増しで、超ピンチに陥ったまま次回へ続く。いったいどうなってしまうんだろう。とか言いつつ、既に5巻のあらすじが公開されているという。その表紙はネタバレすぎやしませんか、というかそのパ…

カッティング〜Case of Mio Entanglement〜:翅田大介

これは良いニヤニヤ小説。雰囲気暗めなのは変わらないけど、基本的には不器用なバカップルの話。修羅場もばっちり装備。やっぱり好きだな、この濃厚な暗黒青春恋愛スメル。というか、巻を重ねるごとに、まるでひとつひとつ封印を解除していくようにエロさが…

“文学少女”と神に臨む作家 上:野村美月

いよいよクライマックス。「本を食べる」というこの作品最大のファンタジー要素をどう片付けるのか、遠子先輩は本当に幽霊なのかもとか、遠子先輩が本を食べるのは一種の拒食症なんじゃないかとか、いろいろ考えていたんだけど、そこらへんはなんだか普通に…

ミスマルカ興国物語II:林トモアキ

いまにも魔王を倒すための冒険に出発してしまいそうなこの不安定飛行感がたまらない。ていうか次回からは本当に冒険ファンタジーにチェンジですか? 作者自ら「先のことなんて考えてねーよ」と公言してらっしゃるくらいなので、まあ今後もこういう感じで続い…

戦う司書と終章の獣:山形石雄

和やかだった前巻から一転、いきなり世界の危機に。丸一冊掛けてルルタ様の最強っぷりと非モテっぷりが延々と語られるだけなのに、それなのになぜこんなにも面白いのか不思議です。2000年間の引きこもり生活の末、「いくら他人が幸せになっても自分がモテる…

アストロノト!3:赤松中学

ああ、癒される…。『塔の町』を読んで荒んだ心に一服の清涼剤。 なんかシリーズの集大成的な感じ。キャラクター的には、全員が絡みに絡んで素晴らしかった。最初はユァンかわいいよユァン、メインヒロインは君に決まりだよ、と思っていたら、ナキアミがその…

塔の町、あたしたちの街2:扇智史

なにこの傑作。扇智史はほんと良いものを書くなぁ。良いものを書くのに売れないなぁ。たしかに決して完成度が高いわけじゃないんだけど、モロに打ち切りっぽい終わり方だし、でも終盤から怒涛の勢いでやるせなさとせつなさが押し寄せてくる。打ち切りだから…

アキカン! 5缶めっ:藍上陸

アニメ化おめ。カケルのDQNっぷりがお茶の間に受け入れられるか心配だ。 というわけで「おしるこ」のアキカン・しるこ登場。漢字で書くと「汁子」ですか。ちょいと性的すぎやしませんか。まあ可愛いのは可愛いんですが、それより嫉妬に狂った妖怪へけへけの…

シアンとマゼンタ 13階段:砂浦俊一

素敵ロリ百合ラノベの第二弾。今回は小学生が妊娠したところからはじまります。神ですね。 口では「つきはらいをするのはダメ」と言いながらも、他人のために積極的に動くのは藍姫の方であり、彼女のそうしたツンデレじみた幼さが、中学生という年齢設定とあ…

紅〜醜悪祭〜(下):片山憲太郎

アニメでいうと、今、どのへん? 諸事情によりOVA第四巻の発売は未定です。その代わりと言ってはなんですが宣伝ムービーを公開しました。ってあたりだろ常考。 このあまりにあまりな薄さについては、これまでさんざんフルボッコにされているだろうから、とり…

ミカるんX 1:高遠るい

なんて肌色率の高い漫画。そして無駄にエロい。第壱話。しょっぱなから巨乳が強調されたニュースキャスター。エロい。堰さん御一行に脱がされるるんな。エロい。いきなりキスするミカさん。エロい。ミカさん首ちょんぱ。エロい。カラータイマーみたいなるん…