2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ROOM NO.1301#10 管理人はシステマティック?:新井輝

今回は最終回直前のまとめみたいな話。シーナが出ていったり、鈴璃が登場したり、冴子がようやく目立ってきたり。やっぱ冴子が主役をかっさらっていく展開なのかな。いちばん最初に出会ったのは綾さんなのに。無念。 いちばん驚いたのは健ちゃんが据え膳に手…

ハーフボイルド・ワンダーガール:早狩武志

事前情報で「ひどいNTR展開あるよ!」って言われてたからめちゃくちゃ期待してたのに、なんかぜんぜんぬるかった。いや確かに雰囲気はあったけどさ、期待が大きすぎたせいか、ぜんぜん満足できなかったよ。初恋の人を兄貴にかっさらわれたとかは寝取られっつ…

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート:森田季節

感動した。←この作品を読めば書きたくなる。 おいおいどうしちゃったんだよMF文庫J。これといい『この広い世界にふたりぼっち』といい、今回の新人は大当たりすぎだろ。どちらの作品もレーベルカラーとは少し毛色が違っているのが気になるけど、今後は電撃文…

ラノベ部:平坂読

見える…『ラノベ部』を気に入った人が『ホーンテッド!』あたりに手を伸ばして激しく混乱する光景が見える…! 他の作家が『ラノベ部』みたいな作品を書けば「変わった話だなぁ」と思われるんだろうけど、読たんが書くとものすごいオーソドックスな話に思えて…

SH@PPLE-しゃっぷる- 3:竹岡葉月

雪国+SEC+ソロリティと、舞姫+生徒会+中部連で演劇勝負する話。実質的には上巻で、4巻が「演劇編・下巻」ということになるんだろうな。とはいえ、姉弟で喧嘩したり、胡蝶の宮が意外に押せ押せムードだったり、蜜が遊園地で放置プレイされたり、ストーカ…

生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1:葵せきな

本編があまりに特殊すぎて、こういう風にちょっと趣向を変えるだけでも、物語にものすごい起伏が生まれたように感じてしまうという。生徒会室以外の場所が登場するし、生徒会メンバー以外の生徒が登場するし、それになんと杉崎の妹まで登場してしまうんだぜ…

鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ:雨木シュウスケ

もう一人の俺TUEEEEE主人公。が出てくるシリーズ。の短編集。 「ア・デイ・フォウ・ユウ01」。バレンタインデー的な日にフェリがお菓子つくる話。フェリの一人称視点ということもあり、けっこうストレートに感情を出してるのがポイント。特にメイシェンに対…

火の国、風の国物語4 暗中飛躍:師走トオル

4人 VS 1000人で戦って無傷で勝利とかアレス無双すぎる。シミュレーションRPGならゲームバランス崩壊してるレベル。元が天才的な剣士なのに、その上パンドラ様のおかげで腕力アップ+未来予知のスキルまで身に付けてるし。マジモンのチートだよなぁ。至高の…

ばけらの!:杉井光

いやまあなんと驚いたことにイヅナがマジで可愛いんだよ。作者は「2ページに1回は耳と尻尾の描写を入れる」ことを自らに課していたらしく、本家に勝るとも劣らぬ獣耳度を備えている。しかも口調がまんま男なんだよな。リアル支倉凍砂もこんな感じなんだろう…

リバース・ブラッド3:一柳凪

バトルもミステリーもない平和な夏休み。番外編的ではあるものの次巻の仕込みらしきものがチラホラと。前半は居候メイドの硯さんが、後半はエロ姉さんの有菜が目立ちまくり。メイドさん素敵だよメイドさん。姉さん可愛いよ姉さん。本来のヒロインであるはず…

RIGHT×LIGHT4 〜嘆きの魔女と始まりの鐘を鳴らす獣〜:ツカサ

前巻の鬱憤を晴らすかのごとく友月さんのターン。 新キャラはたくさん出てきたもののハーレム構成要員は増えず。いや妹がいるか。幼い頃に死んだはずの姉or妹が実は生きていて物語の重要な位置に立っている、というのはわりとよく見る設定だけど、「死んだ姉…

狼と香辛料IX 対立の町:支倉凍砂

とても面白かったと思う。今回の見所はなんといってもエーブさん大活躍のあたり。彼女は脇役でありながら、メインヒロインを凌駕する存在感を発揮し、最後まで物語の中心に居座り続けた。まさにサブヒロインの鑑だといえる。しかし決してホロの影が薄いとは…

タロットのご主人様。ぷちふらぐめんと。:七飯宏隆

短編集。ようやく籐子さまが表紙に! 第1話「病はおかゆから」。秋人が病気になってみんなで看病する話。強いて言うなら結夏と藤子様がメイン。戦いがないと完全にラブコメと化すなぁ。もうべったべたな感じ。ハーレムを意識してる秋人がなんかハーレム物の…

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実:入間人間

これで最終巻なのかなぁ。読み終わったところでジェットマンの最終回を思い出した。もしくはギリシャ神話の英雄物語。数多くの巨大な危機を乗り越えてきた主人公が取るに足りない小者に殺されて終わるというパターン。そういうのってなんか感傷的な気分にな…

ツァラトゥストラへの階段3:土橋真二郎

ライトノベルはキャラクター小説だとか言われてるくらいなので、キャラを尖らせてストーリーの角を丸めるような傾向があると思うんだけど、この作品はキャラクターの角を丸めてストーリーを尖らせてるような感じ。登場人物たちはみんな、ひとことでは言えな…

葉桜が来た夏2 星祭のロンド:夏海公司

はいネタバレするよー。 「おとうさん!」には痺れまくった。この設定すごくね。「共棲」って一夫二妻制みたいなもんじゃん。共棲者は夫婦のように子どもを生む。生まれた子どもとは親子のような関係になる。でも彼らは夫婦でも親子でもない。それどころか男…

under2 異界イニシエイション:瀬那和章

うんでる! うんでる!(←叫びたくなった) オーソドックスな異能バトル物。主人公の成長を描こうとしているところが好印象。主人公の情けないところと強いところ、どちらもきっちり見せている。ただ、落ち込むのが早ければ立ち直るのも早いので、展開が忙し…

偽物語 上:西尾維新

『化物語』の続編。待望のファイヤーシスターズがついに登場。めっちゃかわいい。他にも『化物語』に登場した阿良々木ハーレムのメンバーは総出演。これだけの人数がいて全員のキャラが立ってるってのは本当に驚異的だよなぁ。特に八九寺がやばいくらい楽し…

“文学少女”と神に臨む作家 下:野村美月

うへ、ここまでドロドロにやってきたのに、ちょうきれいにおわってしまった。卑怯なくらいすっきりしている。すげえ。 一気に遠子先輩が、他のヒロインを抜き去っていったなぁ。おそろしい末脚だ。琴吹さんと広く明るい道を歩くか、遠子先輩と別れて狭く暗い…

カッティング〜Case of Mio Reincarnation〜:翅田大介

やばい。やばいくらい青臭すぎる。この溢れんばかりの中二病スメルがもうたまらない。もしこの世に「青臭いライトノベル大賞」なんてものがあったら4年連続受賞で殿堂入りしているだろう。というくらいの傑作。気を引き締めて読まないとニヤニヤしすぎて死に…

黒猫の愛読書I -THE BLACK CAT'S CODEX- 隠された闇の系譜:藤本圭

スニーカーの新人さんその2。その1の『放課後の魔術師』と雰囲気がかなり似ている。 主人公はおとなしくて目立たなくていつも本を読んでいる陰気な少女。でも眼鏡を外すと美人。優しかった祖母、快活な友だち、そして意地悪な男の子。出会って恋をして成長す…

放課後の魔術師 (1)オーバーライト・ラヴ:土屋つかさ

スニーカーの新人さんその1。ひとことで言うと森博嗣が『ネギま!』を書いたような感じ。過剰に論理的な台詞回しと、若すぎる魔法先生のミックス。ころころと視点が切り替わる構成がスピーディで心地良い。バトルはいまいち設定倒れな感があるけど、女性心理…