くじびきアンバランス 3:横手美智子 とゆかいな仲間たち

げんしけん」読んだ後に「くじアン」っつーのも趣があるよな。偶然だけど。
まず、いづみさんがかっこいい八籤目。彼女が出てくるだけで、作品の雰囲気が「アカギ」か「哲也」になるぜ。って、単に麻雀シーンが多かっただけなんだけど。「げんしけん」読むかぎりじゃ、なんかレズっ気あるらしいけど。それでもいづみさんはかっこいいぜ。
次。微妙に最終決戦、節分大会の九籤目! 時乃、千尋、いづみ、小牧、それぞれの思惑が複雑に絡み合う中、4対3200の壮絶なバトルが始まるんだぜ。激しい戦いをくぐり抜け、四人の結束は堅く固くなるんだぜ。ひゅー、少年漫画だぜ!(意味不明)
で、最終回の十籤目。クライマックスだぜ。いままで影が薄かった時乃が、さすがにメインを張ることになるぜ。悩めるキノコガールが出す結論やいかに。
そして、エピローグ。会長の旅立ち、新会長の誕生。見事な大団円だぜ。


げんしけん」世界において、「くじアン」はどのような漫画なのだろうか。おそらくマガジンにおける「ネギま!」の位置にある漫画なのだと思う。萌え系をベースに、やってることは少年漫画。ただ、「ネギま!」はキャラの心情も少年漫画なのに対し、「くじアン」に登場するキャラたちは皆、深い悩みを抱えている。いづみなんて、失踪した父を探してヤクザの代打ちっすよ。それなんて火サス? 「げんしけん」7巻を読む限りでは、原作者・黒木優はそれこそ「アフタヌーン」に掲載されるようなタイプの漫画家で、それなのにマガヅン用少年向けに作風を変えているようだ。おそらくそのあたりの事情が、キャラクターに反映されているに違いない…
…つか、黒木優木尾士目なんだから、当たり前っちゃ当たり前なんですけど。なんかメタだなぁ。でも、そのあたりに「くじアン」の面白さがあるんだよなぁ。