2chライトノベル板大賞、雑感

"読みきり"形式の作品が人気だなぁ、という印象。"シリーズ第一巻"も含めると、上位22作品*1中9〜10作品が一冊で完結する形式をとっている。2005年下半期に刊行されたすべての"読みきり""シリーズ第一巻"の点数に対して、これはかなり多い数字だと言えるのではないか。


"シリーズ第一巻"をなぜ"読みきり"に含めるのか。ライトノベルには打ち切りがあるので、シリーズ第一巻のストーリーはたいてい一冊で完結している。中途半端なところで終わって、そこで打ち切りを喰らったら目も当てられないからだ。特に新人の第一作の場合、もとは投稿作であるので、なおさら一冊でストーリーが完結していることが望まれる。


閑話休題


ライトノベルには"シリーズ物"が多い。それはラノベの特色の一つとなっているほどだが、しかし、現在は"読みきり"の需要が伸びつつあるのではないだろうか。


ライトノベルは中高生をターゲットに想定しているが、中高生のおこづかいではシリーズ物は買いづらい。また、"大きなお友達"にはシリーズ物を購読する資金はあるものの、今度はそれを読む時間が足りなくなってしまう。そういった面も踏まえると、シリーズ物を増やすよりは、読み切りを増やしたほうがいいんじゃないかと思う。少なくとも、一巻で綺麗に終わった作品を「人気があるから」と無理にシリーズ物にするようなことは、出版社にとっても作者にとっても読者にとっても良い結果にはならないだろう。


というようなことを、データも交えて書いてみようと思ったんだけど、データ収集の段階で挫折した。あらあらかしこ。


…つーか、よく考えたらシリーズ物でないと"アニメ化"ができないんだよなぁ。やっぱり出版社側にとっては、シリーズ物の方がメリットが多いのだろうか。

*1:20位まで