半分の月がのぼる空 8:橋本紡

これで本当に完結。お疲れ様でした。
ネタありシリアスあり笑いあり涙あり、短編ひとつひとつが面白い。
「雨」の後編は時系列的にも実質的なラストにあたり、そして最後にふさわしい内容になっている。幸せになってもらいたいなぁ。裕一は甲斐性がなさそうだけど。
「蜻蛉」は。あとの「猥画」もそうだけど、微妙に戦争ネタが入ってたりして、これは橋本の趣味なんだろうかと思った。ネタに近いながらも、どこかシュールな作品。
「猥画」。完全に受け狙いのコミカルな作品。こんだけして守ったものを、裕一は燃やしちゃったんだなぁ。と思うとなにやら感慨深い。
「君の夏、過ぎ去って」。わがまま里香ちゃんの話。というか、いつもの半月。
新シリーズってもう執筆開始してるんだっけ。楽しみ。
実写ドラマは…まあ無理だろ。どうせ「セカチューをアレンジしました」みたいな、原作の面影も無いようなものになるに違いない。おそろしい。…と、こうやって最悪の状況に備えておけばいいのではないかと。