二四〇九階の彼女:西村悠

キノの旅』のSF版というか、ぼんやりとしたナイフ使いの男の子と天才美少女ハッカーのコンビが、“塔”の中を下りていくうちに、いろいろな“階層”でさまざまな事件に出会うという寸法でして。その天才美少女ハッカーが実に良いツンデレで、やたら命令口調で偉そうで、しかも基本的には全裸。女王様タイプですね。触手で攻めるのが得意で、あと縄で縛られて吊るされてたり(挿絵あり)。
まあ、こんな話だと思わずに買ったので、ちょっと肩透かしを食らった気分なんですが、なかなか面白い作品でした。あとがきが微妙に後ろ向きなのが泣けます。がんばってもらいたいです。