アリフレロ キス・神話・Good by:中村九郎

待ちに待った中村九郎の新刊。言語センスは相変わらず超絶的に異常。発想が全般的に異常。全体を理解しようとしても、さっぱり追いつきません。
前作に比べると設定は一般向けになってるかなぁという気がしないでもない。特に主人公のタイプが前作とはだいぶ違う。あとがきによれば、元は地下室のJが主人公だったらしいけど。中村九郎は少女漫画みたいにベタな恋愛感情をちゃんと書いてくれるイメージなんで、「運命の王子様」が主人公の方が、中村九郎の味が出たかもしれない。冬羽ちゃんも可愛いでよ。
絵師の人の苦労が透けて見えて泣いた。脳がノーパソで目がビリヤードの球で口がジッパーで心臓がウォシュレットでアレがシャーペンというキャラをどうやって描けというのかって、大変だっただろうなぁ。とりあえず普通の萌え系ライトノベルに見えるくらいのイラストに仕上げたのがすごい。