いつか天魔の黒ウサギ2 《月》が昇る昼休み:鏡貴也

これ普通に月光が主人公になってるよなぁ。あんまりかっこよくない主人公だけど。ヘタレだけど。大兎の一般人っぽさは逆に好感度アップ。だけどまあ本筋に絡めていない感は否めない。やっぱり弟くんは生きていたということで、「やった! 日向を倒したぜ!」→「実はあれは身代わりでもっと強大な本体が!」→「やった! 日向の本体を倒したぜ!」→「実はあれも身代わりで…」みたいな無限ループのはじまり? 後出しで敵がどんどん強力になっていくので、どうにも余裕のない展開になってしまうな。それでいて主人公側でまともな戦闘能力を持ってるのはヘタレの月光だけという…!
まだまだ物語は進まず、状況説明と伏線ばかりなので、なんとも評価に困る。まあ展開の遅さは刊行ペースの早さでカバーされそうだけど。とりあえず三巻も様子見かな。