影執事マルクの天敵:手島史詞

なんとも分かりにくいけど第三巻。巻数とか振ってくれないかなぁ。いちおう背表紙にそれらしき番号はついてるけど。
実力者ばかりの中でマルクは決して最強ではなく、しかも今回は「アルバさんかっけー!」で「ドミニクさんつえー!」なわけで、主人公の影が薄くなってもおかしくないところだけど、それでも最後はマルクが主人公らしい活躍で締めてくれるあたりが、非常に好感を持てるつくりになっている。
さらに今回の見所はなんといっても、マルク×エルミナで決まりかと思われた恋愛戦線に、カナメさんが飛びこんできたこと。ここまでストレートにラブコメするとは思わなかった。アイシャはますますマルクにベタ惚れだし、セリアさん@きっとツンデレもやってくるしで、なかなかに美味しい状況。そして最も驚異的なのは、そのようにハーレムが形成されつつあってもなお、マルクの「要領が悪い」イメージが全く損なわれないことだ。なんだろうなぁ、マルクを見ていても「こいつ上手いことやりやがって」とはまったく思えないんだよなぁ。個人的な印象だけどさ。
しかし、つくづく「悪者」が出てこない。平和だなぁ。