この広い世界にふたりぼっちIII 神狩の夜:葉村哲

完結。日常/非日常の対比が絶妙だった1巻から考えると、完全に日常を捨てて非日常に踏み込んだこの3巻はパワーダウンしていると言わざるを得ない。とはいえストーリーや台詞の隙間から溢れ出す肉汁のごとき中二病感は十分に健在でヨダレずびっ。特に蝶々さんがここまで素直になるとは俺も予想だにせずニヤニヤを抑え切れない美味しい展開。百合最高です。
やっぱり元々がシリーズ化に向いてなかったんだろうな。それでもかなり踏ん張っていたと思うけど。次回作に期待しよう。