電波女と青春男5:入間人間

夏だ!海だ!水着だ!という話。昼は浜辺でスポーツチャンバラ大会。夜はこっそりお酒を飲んで二人きりで秘密のおしゃべり。もうすっかりラブラブコメコメしちゃってるな。
イラストで見ると、女々さんの皺は本当に取れてるし、エリオもリュウシさんもみんなエロエロしいし。
でも本編を見てしまうと前川さんしかないだろ、やっぱり! 前川さん最高! 前川さん女神! 前川さんマジクラゲ!

簡易感想

笑わない科学者と時詠みの魔法使い:内堀優一

タイトルどおり、科学者と魔法使いのほのぼのとした交流、そして裏で渦巻く陰謀との対決を描く。自分を慕ってくれるロリ魔法使いか、気の置けない付き合いの巨乳大学生か、究極の選択を迫られる主人公だけど、こいつがまた無表情かつ鈍感だが優しくて頭が良くて頼りがいがあるというイケメンで、いやいやキャラに好感の持てる良作でしたよ。萌えを狙わない落ち着いた雰囲気が心地良い。そして精霊の描写がもやしもんっぽくて可愛い。

疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争:深見真

前半で描かれる平和なひとときが悲しい。戦争が始まり、これまで闇の中で戦ってきた異能者たちが、ついに表舞台に現れる。無差別な虐殺を行う乾燥者たちに立ち向かう自衛隊という構図は、宇宙人の侵略か、はたまたゴジラの上陸か。映画部の仲間たちはバラバラになり、複数の勢力に組み込まれて、さて主人公の一兎はどうするのか。いよいよ次は最終巻だ。

ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス:川原礫

川原礫作品が他のMMORPG物よりも優位に立っているのは、ゲームらしさ、本物のようなバーチャルリアリティの世界の中でも、裏で走っているプログラムを忘れずに描くような、そういう描写の仕方のおかげかなぁとか思ったりする。しかし、だからといってこのチートに次ぐチートは…キリトさんぱねぇっす! そして、最後に描かれた後日談が、いかにもゲーマーらしい。「もうゲームはこりごりだよ(笑)」じゃないのが良いね。
さて次はどう続くのだろう。あとがきの「次巻以降迷走あるいは暴走」というのが本当ならとても楽しみだが。

ギャルゲーマスター椎名:周防ツカサ

主人公がギャルゲ部に入ってギャルゲを作るという、最近わりと流行しているオタク系クリエイター物。しかし、ギャルゲーをテーマとし、いかにもハーレムラブコメ的なキャラ配置をしておきながら、主人公が明確なフラグをひとつも立てないというのが面白いが、狙ったものだろうか。ギャルゲーマスターという言葉の響きは面白いが、ただオタクネタを扱う手付きは、俺妹には及ばないのでないか。むしろギャルゲーじゃなくて普通にゲームを作る話のほうを読みたかったな。いやまあそれはそれで各所とネタが被るんだけど