イノセンス(ネタバレ注意)

「日経Characters!」を読んだ(立ち読み)。
イノセンス特集があり、それで分かったこと。
キムがあのガイノイドたちを暴走させてたんですね!
ってかなり根幹の部分だと思うんですが。
とりあえず、話の流れをまとめてみる。
以下ネタバレ。


ガイノイド連続暴走&自壊事件。紅塵会のボスが殺される。
その報復として、紅塵会の者がロクス・ソルスの出荷検査官を殺す。
バトーとトグサ、紅塵会の事務所に殴り込み。
バトー、ゴーストハッキングされて暴走。
ロクス・ソルス社へ殴り込みをかけるべく、択捉へ。
キムの館でキムを捕獲。
ガイノイドにゴーストダビングするための設備を積んだ船に乗り込む。
<キムの死によって暴走プログラム発動>
素子があの世から援護。船のハッキングに成功。


さらに、


ゴーストダビングするのは、リアルなガイノイドを作り出すためである。
ガイノイドが自壊するのは、ロボット三原則の網をかいくぐるためである。
ガイノイドが暴走したのは、ロクス・ソルス社の不正を誰かに気付かせたかったからである。
↑のアイディアは、紅塵会に殺された出荷検査官のものである。


こんな認識で良いんですかね?
こうしてみると、よくできたポリスアクションであるように思います。改めて、途中に挿入される寝言をカットしてくれれば…との思いを強くしました。せめて、会話の最後に「…戯言だけどね」と入れてくれれば少しは救われたのですが。
さて、問題は、雑誌の説明を見てようやく全貌を把握した(してないかもしれませんが)という点。まるで、攻略本がないとクリアできないゲームのようだ。製品以前のレベル。
もう一つ気になったのは、「日経〜」に、「繰り返し見ると、その度に発見がある」みたいに書かれてあったこと。つまり、「繰り返し見ないと理解できねぇぞゴルァ!」というようなことが、好意的に書かれてあったんですね。昆布みたいな映画が良質であると思っているようです。
はっきり言って、それはどう考えても粗悪な部分です。繰り返し見ないとわからないのは、ストーリーがダメダメだからでしょう。二回三回見ないとわからないなら、六時間かけて三回放映すればいい。それでようやく完成品になるのならば、むしろ絶対にそうしなければならない。
いや、ほんと、部分部分は良い映画なんですよ? 絵、綺麗だし。暗くて目が疲れるけどね。今回は、悪い部分が目立ってしまっただけですよ。