GOTH リストカット事件 著:乙一

曖昧な記憶を探りつつ。間違いあったら勘弁な!
ネット上での「GOTH」の評価はあまり高くないけれど、この作品の、黒でも白でもない曖昧な雰囲気は好きだ。
乙一が書く物語は、登場人物の思考と感情が淡々と書かれているだけで、作品に主張がない。そういう点がGOTHでは顕著に表れていて、殺人事件大好きっ子が出てきても、殺人が善か悪かなんて語らず、ただ観察しているだけ。そういうのが嫌いな人もいるだろうが、俺は大好きだなぁ。
あと、森野は最高。最高です。