ぴよぴよキングダム 1、2:木村航

かなりよかった。ほのぼのした感動ものかと思いきや、一人称視点特有の癖の強い文体の作品だった。トラウマ持ちの男主人公、勇ましいヒロイン。男のほうのトラウマ克服は「本格推理委員会」よりはうまく処理されてると思う。ヒロインの性格が勇ましすぎて最高。一巻後半のヒロイン視点では、文体の癖がさらに強くなり、読んでるだけで楽しい。二巻はヒロインがメインだったけど、ツンデレっていうか、強がってる様になんだか微笑ましささえ感じる。SFチックな展開もなかなかよかった。二巻が明らかに続きを意識して書かれているので(っていうかそこで引きかよ!ってなところで終わってるし)、三巻以降の二人の更なるイチャつきを期待する。