例えば

「この小説のアイディアはまさしく驚天動地青天霹靂天地開闢読んだら世界が変わります」とか言われたら読みたくなるじゃないですか。俺は普段は小説にアイディアとかトリックとかを求めない人間なんですが、知識欲だけは旺盛なので、気になる分野で知らないことがあるとものすごい不快なんです。で、小説だとかだったらまだいいんだけど、スカパー・WOWOWでやってるようなアニメとか、ギャルゲー、果てはエロゲーなんかが「これは凄い。衝撃的。すばらしい」と言われると、見たくってしかたなくなるんだけど、でも見られないわけです。さすがにDVD買ってまで確かめることも無いだろうし、経済力がありあまってればひょいっと買ってしまうかもしれないけど、あとエロゲー買うとしたら自分のパソコン買ってからだろうし、そうなるとさて何年後か――ということになるわけです。それだけ時間が経ったらたぶんそれを見たい気持ちも薄れてるだろうし、それ以外に見たい物が山のようにあるだろうし。だから、けっきょく俺は驚愕のトリックも衝撃のアイディアも知らないままで一生を終えるんだろうなぁ、と思うと、果てしなく鬱。