τになるまで待って:森博嗣

感情が豊かで子供っぽい加部谷、常識人だけど性格がきつい山吹、無口で思考が読めない海月、というトリオは、それぞれシン・ルナマリア・レイを想起させますね。…だめだ、頭がガンダムになっている。
とにかく三人の掛け合いが面白いです。事件はどうでもいいです。犀川も、まあ事件解決のための装置ってことで、クライマックスでいいとこ取りをしてくれたらいいかな、と。真賀田四季あたりを黒幕にちらつかせるのは完全にアウトです。以前にも書きましたが、このシリーズでは谷・山・海の三人組をまったり描いてくれればいいわけで、事件の裏に壮大な思惑があろうとなかろうと個人的にはどうでもいいわけです。
今回は、加部谷と海月がちょっと動いたかな、というところで、次は山吹が動きを見せることを期待したいところです。山吹くんってば、海月より存在感が薄いですよね。