BLOODLINK 夜光:山下卓

一巻ですべてが始まり、二巻で大きく動いたとすれば、この第三巻は動かなさ過ぎる。まったくと言っていいほど話が進まない。『夜光』でのカンナとカズシの表面上は穏やかな暮らしが、丹念に描かれている。そりゃもう、丹念過ぎるくらい。
完全に閉じた空間。二人+一人で完結している生活。そこに持ち込まれるわずかな変化。そして『赤い霧』。
これは嵐の前の静けさってやつか。
じゃ、次の巻を読みます。と言いたいところだけど、そろそろ(大学の)休み時間が残り少なくなってきたヨカーン。中途半端に読み進めて時間切れになるよりは、明日に回したほうがいいかもしれないなぁ。というわけで、明日に回す。