pulp I:森橋ビンゴ

ライトノベルにおいて、主人公は己の恋心を早々に自覚してはならない。フィクションの恋愛とは極めて特別なものであって、そのように簡単に陥るものではないからだ。…というようなことを考えてみた。いやね、ヒロインがやけにあっさりと自覚してまして、それになんか違和感を覚えまして。…あんまり関係ない話ですね。
孤独な少女、非日常への憧れ、通り魔、DV、嗜血症、クラスメイトの嫉妬、暴力、殺人、ドラッグ、そしてリストカット…ネガティブな単語が溢れてるぜ。病んだ少年少女が街に潜む巨大な陰謀に立ち向かっていくぜ。そんな青春の痛い痛い衝動を一杯に詰め込んだような小説。雰囲気はとても暗い。だがそれがいい