来年のことを言うとやっぱり電撃が笑う

今年はもう更新しない予定でしたが、


少年少女科学倶楽部別館 ライトノベル行く年来る年 男性向けレーベル編
少年少女科学倶楽部別館 ライトノベル行く年来る年 2006年大予想


こういうのがあったので、なにか書いてみる。


「今年の一冊 男性向けレーベル編」
これはひとつ上のエントリどおり「ソウル・アンダーテイカー」で。独特のキャラクターと独特の雰囲気。バカで明るく前向きな主人公の話なのに、なぜか常に物悲しい空気が付きまとう。シリーズはまだ一巻しか出ていないけれど、行く先に待ち受けているものが「悲劇」であると、読者は感じ取ってしまう。けれども、比呂緒はそれを「悲劇」だと思いもせずに、その「悲劇」を受け入れるだろう。それこそがまさに「悲劇」。あまりにも悲しい小説です。間違いなく2005年随一の出来。作者が遅筆でさえなければ、問答無用にオススメなのに。早く続きをー。続きをー。


「2006年大予想」
・弾が尽きてアニメ化ラッシュは一段落、ただし最初からメディアミックスを前提にしたシリーズがいくつかスタート。
・来年アニメ化しそうなの。GOSICK、現代魔法、禁書目録、乃木坂、されど、ムシウタ、バイト、伝勇伝、EME。この中から3、4作。これ以外から2、3作。あわせて5〜7作くらい。
ハルヒのアニメは楽しみだ。
ライトノベル雑誌(電撃hpドラマガみたいな)が創刊される。
ライトノベル界からSF・ミステリ・一般文芸業界への人材流出は微増。
・新人は小粒ながら、エロゲライター上がりがさらに増える。
・中堅の踏ん張りが続くが、ベテランは勢いを失う。
・電撃は実験的な試みを控えめにし、今年のデータをもとに堅実なプランを打ち出す。
・富士見Fは原点回帰とばかりにベテランの尻を叩き、ファンタジー小説に力を入れるが失敗する。
・スニーカーはさらに衰退。ただしハルヒはバカ売れ。
富士ミスはいつもどおりの迷走してるんだか暴走してるんだかわからない方針で一定以上の成果を上げる。
スーパーダッシュ文庫は今年の電撃みたいな実験的な作品作りに手を出しまくるが、やっぱり失敗する。ただし新人は相変わらず豊作。
ファミ通文庫は地味にいろいろやりそう。横のつながりでゲーム化とかしねぇかなぁ。
MF文庫Jはアニメ化ラッシュで精魂尽き果てる。一時的には盛り上がっても、それが次に繋がらない。
・新規参入レーベルはひとつくらいは潰れるだろうけど、残りは生き残る。さらなる新規参入もある。ただし業界の上位に食い込むほど成長するのはよくて一つ。残りは月2、3冊のペースで細々と。
ファウスト休刊


九割方、根拠の無い直感ですけど。残りの一割は希望・願望のたぐい。
ただ、GOSICKのアニメ化の噂は某所で囁かれてましたね。すごくありそう。