陰陽師は式神を使わない 陰陽道馬神流初伝・入門篇:藤原京

SF、ミステリ、ファンタジー、ホラー、サスペンス、恋愛、etc...古来、ライトノベルは様々なジャンルを内包し、成長してきた。その多種多様さこそがライトノベルの成功の秘訣だったと言っても過言では無いだろう。そしていま。ライトノベルはついに「実用書」をもその血肉として取り込みはじめた!…みたいな話。
いやマジメな話、装丁を変えれば「さおだけ屋〜〜」みたいな軽めの実用書として十分に通用します。あるいは「もえたん」とか「萌える株式投資」とか「萌える法律読本」の如く、題して「萌える陰陽道」。もしくは学研のなんとかシリーズ「おんみょう道のひみつ」。


もちろん小説ではない


この本のストーリーに関しては、2chに素晴らしい解説が書き込まれているので、それを転載する。ネタバレだが、まったく問題は無い。安心して読んでください。

297 イラストに騙された名無しさん 2006/01/25(水)19:14:33 ID:HQfz+dNf
陰陽師買っちゃったよ。
腹が立ったからストーリーを完全にネタバレしてやる。
主人公の家は戦国末期から続くリアル陰陽師の家柄。
ふとしたきっかけで、クラスメイトの女子に陰陽道・占いとは何かをレクチャーすることになる。
レクチャーする。
終わり。

敢えて主張しよう。これはライトノベルの踏み出した新たな一歩ですよ! 俺たちはいま、時代の変革を目の当たりにしている! みんな、いますぐ本屋へGO!!


…まあねえ、陰陽道とか占いの概念について詳しく知りたい人にはオススメしますよ。すごい分かりやすいし、勉強になるし。でもなあ。やっぱりどう見ても小説じゃありません。本当にありがとうございました。