彩雲国物語 黄金の約束/花は紫宮に咲く/想いは遙かなる茶都へ:雪乃紗衣

一気読み。『十二国記』ほど設定だらけではないとは言え、かなり綿密に作りこまれているのに、読者が感じる重苦しさが極力減らされているのはすごいと思う。とても軽く感じられる。
まあ、登場人物たちがどいつもこいつもとびきり優秀かとびきり凡愚かで、しかも揃いも揃って本性を隠しているというのは、「軽い」というより「薄い」のかもしれない。茶家の三男坊は珍しく凡人臭が漂ってて良かったんだけど、将来成長しそうなふいんき(ry)を醸し出してるしなぁ。そこらへんがちょっと残念。
四巻は「下巻に続く!」感じなので、五巻を読みたいんだけど、うちの妹はまだそこまで買ってなかったり。あーあ、全部読むのはしばらく後になるかな。