ソラにウサギがのぼるころ〜twilight moon rabbit〜:平坂読

確実に頭のおかしい*1小説なのに、『ホーンテッド!』と比べると確かに「売れ線狙い」だという気がしないでもない。平坂読に毒されているような今日この頃。
基本的な設定は『ホーンテッド!』と変わらず、日常を求める無気力主人公に、変な女がうようよ寄ってくる話。しかし、『ホーンテッド!』は「とりあえず修学旅行に行かせてみました」「とりあえず牧場を舞台に感動を演出してみました」「とりあえずミステリっぽくしてみました」みたいなところがあったのに対し、こちらは「能力バトルにエロと萌えと変態と電波を混ぜて濃縮還元」という筋が一貫しているように思う。最高だ。
あと、ゴスロリとか、ウサギとか、眼帯つけた灰色のメイドとか、微妙にローゼンメイデン・トロイメント風なのは気のせいですか。平坂なら狙ってそうで怖いんだけど、狙ってなかったらそれはそれで怖いので、これ以上言うのは控えます。
続きにも期待。

*1:褒め言葉