侵略する少女と嘘の庭:清水マリコ

清水マリコはLOVEを添え物に"少し不思議"を書く人だと思ってたんですけど、今回は直球にLOVEメインだったのでびっくりです。こっちの方が俺の好みです。
仲良し四人組にまじる異分子・りあ。学校のなかのアンバランスな人間関係の描き方が絶妙です。空気がとてもリアル。
不器用な二人の初々しいラブストーリーとしてみれば素晴らしいんですけど、もちろんそういうラブストーリーとして描かれてるんで作品としては間違ってないんですけど、もっとこう大きな修羅場が欲しかったです。嫉妬と情念と敵意と害意がいりまじったおどろおどろしい何か! さんざん焦らされたけど結局なにも起こらなかった気分です。
清水マリコ、これまではデフォ買いに入ってなかったけど、入れてみようかな。