化物語 上:西尾維新

西尾らしい軽口の応酬が存分に楽しめる作品。けっこう分厚いけど、半分くらいはそういう毒舌と皮肉とジョーク交じりの会話なんじゃないかな。読んでいて楽しい。もちろんしっかりとしたストーリーもあって、こういうのは退魔物というんだろうか、まとまっていて良かったです。恋愛面を誤魔化さずに描いているのが、なんだか少女漫画的で、ツンデレというか素直クールというかな「ひたぎ」には、ひたすら蕩れてしまいます。
西尾維新の正統な進化を実感できる作品。というわけで下巻へ。