化物語 下:西尾維新

ああ、ベースは『xxxHOLiC』なのかな、と思った。『xxxHOLiC』のノベライズはまだ読んでない。いつになったら読めるだろう。
いーちゃんよりもハイペースでフラグを立てまくる阿良々木くんですけども、ひたぎと言い羽川さんと言い、恋愛についてはぐらかさずにちゃんと描かれてるのがいいよね。上巻の感想にも書いたことだけどさ。デビュー前にだったか、太田が西尾に少女漫画を読ませたという話を読んだけども、その経験が生かされているのかな、と邪推。
戦場ヶ原ひたぎ。相対的に考えて出番も存在感もないけども、それが逆に正ヒロインとしての堂々たる落ち着きを感じさせる……と書くのはフォローになっていないというか、贔屓の引き倒しになるだろうか。恋人に星空を見せるなんてロマンチックなところがあるのも蕩れ。とにかく蕩れ。
神原駿河。何を考えているか分からないが、分からないところがまた可愛いという。なんだろう、友だちにしたいタイプだよね?*1
八九寺真宵。対象年齢外というか、まあロリっ娘だし、こやつめこやつめって感じで可愛いけども。
千石撫子。正直、八九寺と印象が変わらない、というか圧倒的に薄い。
羽川翼。正統派の眼鏡っ娘であり、属性的には一番のお気に入り。ブラック羽川とのギャップもまた良し。横恋慕してる子っていいよね。
忍野忍。むしろ忍ちゃんに助けを求めたときの阿良々木くんに萌えた。というのは冗談にしても、金髪幼女…いいよな。彼女を主役に、阿良々木くんをヒロインに、なにか書いて欲しいけど。阿良々木くんとひたぎの新婚生活を「影」ながら守るため、刃の下に心を殺し、怪異と戦う金髪の吸血鬼。かっこいい。本当に、横恋慕は良い物なんですよ。
ともあれ、この作品についてこれ以上なにか考えるとするなら、今年のお気に入りライトノベルランキングの堂々第一位にするべきかどうか、ということだけだ。

*1:フィクションの人物に対して「恋人にしたい」とか「友人にしたい」とか考えるのって、ふと省みるとかなり痛々しいよね。という話はどうでもいいですね。