天空のアルカミレス IV カストラの虜囚:三上延

これは…あれだよ。長いあいだじっくりと熟成させてきてあともう少しで美味しいワインが完成するってところで痺れを切らしたジジイが栓を抜いてしまって全ては台無し的な(ワインについては無知なので、ちゃんと喩えになってるかは分かりません)。なんで礼菜がテリオンとして完全に覚醒するまで待たなかったんだ。最高の黒化ヒロインが誕生するはずだったのに…ちくしょう…ジジイ…。
あと、拓也に関する記憶を封じ込めたのも、普通にジジイの失策でしたね。礼菜が日向子へ向ける感情が、居場所を取られたことに限定されてしまってる。惜しい。つくづく惜しい。嫉妬にまみれた顔で日向子を殺す礼菜の姿を見たかった…。
ツンデレ気味クールヒロインの日向子と、ヤンデレ気味幼馴染ヒロインの礼菜が、実に対照的で、どちらも魅力的。日向子に関しては、今回のプロローグが最高だったな。礼菜はイラストが可愛らしくて好き。
次巻はいよいよ最終巻ですが、どうなるだろうか。ルスランと共闘できそうな雰囲気もあるけど、やはりラスボスはルスランじゃないと締まらないし。…果たして礼菜の黒化はあるか?