百目の騎士 壱:原作/小池倫太郎 作画/村崎久都

舞台や設定、それに作画の人のこともあってか、どことなく『アルテミス・スコードロン』と同じ雰囲気。規律で縛られた場所、理不尽な圧力、ドス黒い感情が溜まっていく感じと、徐々にお互いへの理解を深めていくパートナー。好みだ。
ロッカくんは、お姉ちゃんには頭が上がらない腕白小僧という感じ。さんざん暴れたあとでチヅルさんに説教されるとショボーンとするのが可愛い。良いコンビ。
世界設定は前作のものを引き継いでいるらしいけど、その前作というのを読んでいないので、よくわからない。精神パワーでロボットみたいなのを作って宇宙でドンパチ? ただ、主な舞台は地上にある親衛隊の詰め所みたいなところで、しかもいまは平和な御世のようなので、いきなり戦争がはじまってどうのこうの、ということにはならないかも。
あとがきに「小説ならまだ30pくらい」とあるように、ほんの導入が終わったところで終わっている。続きがとても楽しみ。