戦う司書と荒縄の姫君:山形石雄

2chの山形スレに、ノロティのとろくささを評して「ノロティじゃなくシッカリティやスバヤティだったら良かったのに」と言ったレスがあって、笑ったことがある。『戦う司書』シリーズのマスコットキャラクター、その過激派がハミュッツだとしたら、対極にノロティがいたと思う。そのノロティが死んだんですってよ。ありえねぇ。
神溺教団はあまりにヘタレだなぁと思っていたら、どうやら壮大なる捨て駒だったようです。楽園管理者の途方もない策略により、ノロティが死に、世界中の国が武装司書に宣戦布告、バントーラ図書館は完全に包囲され、そして楽園管理者は勝利を確信する。そうして全てを見下ろしていた楽園管理者は、空を見上げなかったから死ぬわけですが。エンリケさんかっこいいよね。
世界レベルの戦争と、ただの武装司書であるノロティの記憶が、同時並行的に語られる。二つは複雑に絡み合い、互いに影響を及ぼす。セカイ系か。セカイ系なのか。セカイ系じゃありません。単にノロティが世界レベルの馬鹿だったというだけです。ノロティ可愛いよノロティ。
今回はハミュッツがかわいそうすぎて何とも言えず。全世界を敵に回しても死ねなかったハミュッツ。つまりは、世界のどこにも白馬の王子様はいないって突きつけられたようなもので。これからどうするんだろう。ハミュッツ可愛いよハミュッツ。