GOSICKs III -秋の花の思い出-:桜庭一樹

花にまつわる不思議な話を集めた短編集。どの話も作中作で、ヴィクトリカや久城は語り手として登場するのみ。おそらくヴィクトリカの各国民族衣装コスプレを見たいがため、半ば無理やりに『GOSICK』で出したのだろう。グッジョブ桜庭。
中国のお話がいちばん気に入った。北方騎馬民族の娘が中国で武将となって活躍する話。コーエー三国志の武将エディットで作りたくなった。いや、ごく短い話なんだけど、やたらと想像を掻きたてられる。才気に溢れた王と、彼に付き従う金髪の女将軍。ツボすぎる設定だ。この二人を主人公にした話を田中芳樹あたりに書いてもらいたい。っていうか桜庭自身が書けばいいんだよ。
あと、エピローグに思わぬ人たちが。何やってんすかこいつら。ヒマなのかなぁ。