量産型はダテじゃない!:柳実冬貴

ロボット! 白衣! ロリ! 貧乳! 天才! ツンデレ
これだけの要素が揃っている時点で傑作は確定じゃないか。
ストーリーは『禁書目録』を思い出すなぁ。理屈とかぜんぶ吹っ飛ばしてご都合主義を貫くあたりが素晴らしい。全体的にベタな感じでスーパーロボットっぽい。しかしこうも量産機がでしゃばってくると、なんというか、やはりウザい。ヘキサとナンブがいちゃついてるあいだに、シュナイダーは拷問のうえ解剖されて磔になっていたかと思うと、なんだかかわいそうになってくる。ナンブは愛人としての自覚を持って、あくまで引き立て役に徹しないとさ…。
ところどころわりと黒かったり、しかし圧倒的な燃え&萌えが全体を覆い尽くしているのが魅力。でもなんとなく、続編のほうが面白くなりそうな気がする。量産型に主役の座を奪われた“主役機”のシュナイダーが、今後どれだけ挽回してくるか。いや、これは俺がシュナイダーを気に入っただけか。