BLACK BLOOD BROTHERS 8 宣戦恋歌:あざの耕平

ガラリと状況が変わっていよいよ最終章って感じ。ジローさんは少年漫画よろしく修行の毎日、コタローは敵地でのんびり睡眠中、ミミちゃんはカンパニーの代表に就任。三人がバラバラになって、というか登場人物のほとんどが各地に散って、それぞれの地で戦っているような。というか東の龍王なにやってんすかそんなとこで。
ミミちゃんはもうちょっと追い詰められてもよかったんではないかと思う。
真祖混沌とか、西の虎仙とか、ウォーロック家の三姉妹とかさ、ああいった超越者が戦況を暖かく見守りつつ、弱い連中が大騒ぎして殺しあってるという構図が、なんとなく意地悪いよなぁと思う。封神演技みたいな。最初からおまえら適当に出てって仲裁すりゃいいだろと。いやまあ、そういうものなんだろうなぁ。銀刀とか呼ばれて畏怖されてた一巻の頃のジローさんと比べると、いまのジローさんはヘタレもいいとこだよな。頑張れジローさん超頑張れ。
あと、なんか、三人が手を取り合い輪になって笑ってるシーンがちょっと気持ち悪かったんだけど。なんでそう思ったんだろう。おまえらハイテンション杉だろ、みたいな。
やけにシンガポールについて描写が詳しいなぁと思ったらやっぱり取材旅行に行ってたのか。これも売れっ子作家の特権なのか。
うむ、下手に戦闘ばっかりよりは、こういう風な話のほうが面白いなぁと思ったんだけど、次回は戦闘ばっかりらしい。まあつまらなくなることはないだろうけど。期待していよう。