SH@PPLE-しゃっぷる- 1:竹岡葉月

素晴らしい。素晴らしいんだけど女装・男装がまったく生かされてないな。これは単なる女子校潜入物として見るべきか。
双子の入れ替わりトリックが使われていて、連続通り魔事件が起こったりするという、非常にミステリチックなつくり。「なぜ富士ミスで出ない!」という声が上がるのもわかる。だが富士ミスは…富士ミスはもう…(涙)。
弟パートでは、マリア様にごきげんような百合ワールドが展開されている。ソロリティですってよお姉さま。天然で女たらしな弟さんが、ゴージャス縦ロールなお嬢様を裁縫スキルで懐柔したり、ツンデレさんをB級グルメで餌付けしたりする。蜜かわいいよ蜜、と言いたいのはやまやまなんだけど、最萌は久我原さゆねさんでFA。
ちゃんと姉パートも書かれているのが良い。二倍美味しい感じ。こちらは、天然で女たらしな姉さんが、寄ってくる女の子たちにうんざりしてしまい、非モテの地位向上のために立ち上がるという話になっている。弟パートと姉パートが徐々に絡み合い、楽しい文化祭、そして連続通り魔事件の解決につながっていく構成が、とても気持ちいい。
これは二巻が楽しみですね。ただ、作者が女性ということで、これ以上の女装萌えを期待するのは厳しいのかも。