円環少女8 裏切りの天秤:長谷敏司

この作品は文体が重たいくせに妙なタイミングでシュールなギャグを挟んでくるから困る。いや困らないけど。ものすげー真面目な人が真面目な顔で卑俗的なギャグを言ってるみたいで頭が混乱するというか。生活感溢れすぎなエレオノールさんマジ最高なんですけどね。
メイゼルが今回は妙にマゾっぽかったけど、どうしたんだろう。サドとマゾは紙一重とか言いますが。マゾロリ萌えす。きずなもやたら黒かったな。うっとうしさ最高潮。仁はどうしてきずなの胸とかお尻とかの描写ばっかりしますか。
最初から最後までどうにも絶望的な状況が続いているけれど、この作品はそんなんばっかりなので感覚が麻痺してしまった。ただそれでも、絶望的な状況から逆転するためにいろんなものを犠牲にしてきて、前回の戦いでは主人公自らが犠牲になったし、今回の戦いではついにネタバレネタバレが犠牲になって、なんだかじわじわと絶望が大きくなっていく感じがしますね。