夜想譚グリモアリスI かくてアダムの死を禁ず/II 堕天使の旋律は飽くなき/III 魔女よ蜜なき天火に眠れ:海冬レイジ

ちょっと前の作品をいまさら読み返してみようぜのコーナー。というか富士ミス版グモグドリグモズ。いまのうちに読んでおかないと絶版になってしまいそうなので。ちまちま読んでました。
基本は、シスコン変態主人公の誓護さんと、高飛車人外お嬢様のアコニットさまが、二人して事件を解決したりお菓子を食べたりするような話。「過去の出来事を再生できる不思議アイテム」が登場したりして、推理ってレベルじゃねーぞなんだけど、富士ミスにしてはわりとミステリーを目指して作られている感じ。しかしこれが富士ミスの性か、ミステリーを目指しつつも、LOVE寄せもされたために、どっちつかずの中途半端な状態になってしまっているんだよな。アコニットがデレデレなのに、誓護くんがシスコンすぎて、ラブコメ方面に進展がなかったり。わざわざ時系列順に数字が割り振られているので、そこにすげー叙述トリック的なものがあるのかと思いきや、特に何もなかったり。キャラクターもストーリーもとても面白いだけに、もうあと一歩の極端さがあれば良いのになぁと思った。
キャラクターは全体的にローゼンメイデンを想起せざるを得ず…とはいえストーリーはぜんぜん違うので、まあどうでもいいや。
アコニットはツンデレで、デレが強い、というかツンが浅い。ちょっと触っただけでツンが剥がれてデレが表面に出てくる。「お兄ちゃんはほんとバカなんだからー」とかいいつつわりとブラコンな妹キャラ、っぽい感じになっていると思う。かわゆす。
姫沙さんは最高です。眼鏡ですよ。スーツですよ。しかもスカートじゃなくパンツですよ。眼鏡でパンツスーツなんですよ。マジ最高です。
富士見F版グモグドリグモズもそのうち読むことにします。