さよならピアノソナタ3:杉井光

女装ショタ! 女装ショタじゃないか! 女装できるほどの美少年が登場したときにはいくつかパターンがあって、「本当に男で主人公のライバルになる(正規パターン)」「本当は女で主人公に惚れる(男装パターン)」「本当に男で主人公に惚れる(BLパターン)」「本当は女で主人公のライバルになる(百合パターン)」とか、いろいろ想像できるのが楽しい。今回のユーリくんがどのパターンなのかは本編を読んでのお楽しみ。
たとえばイベントが発生するたびにそれに即した音楽と結びつけたりとかの、計算高さというか、小賢しさというか、あざとさというか、そういうところは個人的には大好きなんだけど、今回ばかりはそれを恨みたくなった。たしかに構成上はこの展開で締めるのが美しいだろう。感動の最終回と言っていいくらい綺麗に終わっている。でも、どうして真冬なんだ? ナオくんの嫁は神楽坂先輩に決まってるだろ!? なんで最後の最後で真冬とラブってるんだよちくしょう。いや分かってるけど真冬メインヒロインだし。でもひどいよナオくん。一生、神楽坂先輩のために楽譜いじったり、ベース弾いたりするんじゃなかったのかよ。どうせ捨てるなら2巻の時点で「ぼくがポールとかなに夢みてんっすか?」ってちゃんと言っとけよ馬鹿。
あと千晶の空気っぷりは素でかわいそうだと思いました。