SHI-NO -シノ- 空色の未来図：上月雨音

こっちでも修羅場を期待してたんだけど軽い嫉妬だけだったなぁ。今回は“僕”の元彼女が登場する（してないけど）という美味しい展開。なんとなくハルヒの『分裂』を思い出した。いやぁ上下巻構成でなくて良かったですね。これまでは先輩経由かシノシノ絡みで事件に巻き込まれるだけだった「僕」が、はじめて自分から積極的に事件に関わりにいったのも、元彼女からの依頼だからなんだろうな。ほとんど全編通してシノシノとは別行動だったし。いつもとは趣きが違って楽しかった。たっぷりニヤニヤいたしました。
今月『マルタ・サギー』が終わったから、富士ミスに残ってるのはいよいよ『SHI-NO』だけになったなぁ。作者は続きを書く気満々っぽいけど、富士見Fへの移籍はないんだろうか。異能に目覚めたシノシノがスタンガン片手に知能犯と対決する痛快ミステリアクション『SHI-NO』…。読みたくないような読みたくないような…。