“文学少女”と恋する挿話集1:野村美月

“文学少女”と恋する牛魔王」。柔道部と文芸部が心葉くんを巡って争う話。心葉くんが可愛い。牛園さんは絵に描いたような脳筋馬鹿だけど、なんかなぁ、こういうキャラは微妙だな。
“文学少女”の今日のおやつ 『更級日記』」。ウェブ掲載の短編。まあほんとに10pくらいの短いお話で、特に感想もなく。
“文学少女”と革命する労働者」。ボート部と文芸部が共に体制を打倒する話。このボート部のコーチも、なんかなぁ、作者の中のマッチョな男ってこういうイメージなのかな。
“文学少女”の今日のおやつ 『万葉集』」。バレンタイン話。伏線を張り張り。
“文学少女”と病いがちな乙女」。バレンタイン話パート2。第三者視点なのが面白い。そして万葉集の伏線がいまここに。こういう話を読むと、最初から遠子先輩と心葉くんってラブラブだったんじゃねぇかとか思うなぁ。
“文学少女”の今日のおやつ 『ムギと王さま』」。省略。
“文学少女”と歩き下手の人魚」。さてさてメインディッシュですよ。美羽さまが図書館で子どもたちに絵本を読んであげる話。やっぱ美羽さまの底意地の悪さと理不尽な我儘は最高だな。芥川くんも、もうマゾなんじゃないかってくらいに美羽さまに尽くしてて、本当に良い奴だし。でも俺としては、彼らには永遠に、芥川くん→美羽さま→心葉くんという一方通行な関係のままでいてもらいたいんだよなぁ。美羽さまが普通の女の子になっちゃうなんて…耐えられない…。
“文学少女”と扉のこちらの姫」。遠子先輩と麻貴先輩の出会いの話。部長さんの意図がちょっとよくわからなかった。たぶんなんでも自分の内側に溜め込んでそのうち爆発しちゃう人なんだろうなぁ。
“文学少女”と浮気な預言者」。ヤンデレを追い求める流人くんの話。ああ、ちくしょう。麻貴先輩と流人くんはお似合いだなぁ、と初めて思ってしまった。本編を読んでたときは否定派だったんだけどなぁ。
“文学少女”の今日のおやつ 特別編『スノーグース』」。後日談的な。らぶらぶだなぁ。