ナナヲ♥チートイツ:森橋ビンゴ

帯に大書されたる「この表紙は詐欺です。」の文字。(おそらく)本邦初公開の本格麻雀ラノベ。いけぬこ作家たちは「俺たちがやろうと思ってたのに!」と思っているかもしれない。いないかもしれない。
簡単に書くと、父親に売られて女ヤクザの性奴隷となった主人公が、同じクラスのこれまた母親に捨てられた少女とコンビを組んで、闇の麻雀大会で優勝しようとする話。この表紙は詐欺ですが、このえろさは本物です。初音さんかわいいよ初音さん。あと、最初にヒロイン然として登場するドジっ子ではなく、性悪ないじめっ子としか思えない金髪碧眼美少女のほうが実はヒロインだったりするのがまた良いんだなぁ。本当は良い子なんだけど、悲惨な境遇のせいで気が強くなっちゃったというか、変な風に肝が据わってしまったキャラで。でも次第に歳相応の女の子っぽいところが出てきて。主人公とは愛し合っちゃって。ああもう青春だなぁ。
麻雀については、俺は基本的なルールを知ってるくらいだけど、それで何とかついていけるくらいの内容だったと思う。麻雀好きから見ても読み応えがあるのかまでは判断できないけど、それでも初心者お断り的な雰囲気はぷんぷん漂ってくる。いちおう麻雀講座とか用語集っぽいものが付いてたりするとはいえ、ほんと、よくこんな小説を出そうと思ったもんだよ。
このあと一ノ瀬さんはどうなったんだろうな。中国編は難しそうだけど、一ノ瀬視点での続編なら読みたいかも。