幕末魔法士 Mage Revolution:田名部宗司

電撃小説大賞<大賞>受賞作品。さすがの面白さ。
表紙を見て、「このヒロインっぽいのはきっと男の娘!」と思ったら、冒頭で否定されて、それならと「失本冬馬は呪印の力で男になっているが本当は女の子!」と信じていたら、最後に思いっきり裏切られた。ひどい…。
幕末+魔法という時代劇とファンタジーのハイブリッドで、途中までは落ち着いた雰囲気で進んでいたのが、戦闘パートに突入した途端、ド派手に魔法乱れ撃ち、冬馬くん無双、そしてクトゥルフと、弾けまくりなのが面白かった。時代劇パートだけだと地味になりすぎるので、こういう展開にしたほうがラノベらしくていいんじゃなかろうか。
今回はあまり実在の人物が出てきていなかったけど、幕末といえば美味しい人物がたくさんいるわけで、シリーズ化してもネタには困らなさそう。ラノベ時代劇ブームくるー?