死なない男に恋した少女 6.死喰いのドウケ:空埜一樹

恭子が殺人鬼である/あったことについて、主人公をちゃんと悩ませ、まがりなりにも一つの結論を出させたことが素晴らしい。「人を殺したからどうした?」なんて突き抜けてしまえない、この真面目さは、この作品に派手さが欠ける原因ではあるが、しかし最大の魅力でもある。いかにも際限なく風呂敷が広がっていきそうな作品であるにもかかわらず、主要登場人物を狗斗・恭子・りん・ハルの4人に完全に限定することで、作者がしっかりと手綱を握ったままここまできている。クライマックスに向けて、ますます面白くなっていくことだろう。
とかなんとか分かったようなことを書いておく。ハルかわいいよハル。