はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ:白川敏行

それぞれが最強クラスの能力を持ち、それぞれに深い事情を抱えた3人組が主人公の魔法学校物。ただ、俺TUEEEよりも彼らの友情に主眼を置いているので、嫌味くさくもなくさらりと読める。とても雰囲気が良い。
それにしてもユウくんにはがっかりだぜ。女顔で、秘密を抱え、裸を見せたがらない…とくれば読者としては唯一の可能性しか考えないわけだが、その裏を掻いてくるとは。いや作者の掌の上で転がされていたと考えるべきか。まったくやってくれるぜ。
んで、とにかく会長が可愛い。超可愛い。ちゃんとユウくんのことを好きになる過程を丁寧に描いてくれているので、もはや会長がヒロインにしか見えない。俺はどこまでも会長を応援します。カティアなぞ色気のない小娘にすぎぬわ…。