Hyper Hybrid Organization 著:高畑京一郎

友人の元から返ってきたので、久々に読み返す。
1巻なんか最高だね。恋人が殺されて、その復讐を誓うまでの流れ。下手な作家なら、主人公を思考停止させて、それで復讐させるんだろう。けれど、この作品の主人公は状況を冷静に見つめ、考えた上で行動に出る。自分が悪い事も知っているし、ガーディアンだけを責めるべきではない事も分かっている。だがそれでも、ユニコーンに入ってガーディアンへの復讐を誓う。こういうところがすっきりしていて、主人公に共感を覚えさせる演出となっている。
2巻は男臭すぎw 一言でいえば、途中経過って感じ。
3巻で、ようやく物語が進み始める。極論、1巻2巻は長い序章。3巻からが本番。ユニコーンの幹部連中がようやく出てきたり、最強のハイブリッドが出てきたり、初めての任務があったり、総司令が主人公に興味を持ったり(伏線、だろうなぁ)。そして、なんでこんな中途半端なところで以下続刊なんだよ!続き読ませろよ!と言いたくなるほど、良い所で終わる。いい仕事してるわ。
ちなみに、この作家は遅筆で有名(三巻とも、あとがきが発売遅延のお詫びで始まるw)なので、これから買う人は注意が必要です。

以上!