戦う司書と恋する爆弾:山形石雄

霧と雨と埃と煙が似合う退廃的な空気の街で繰り広げられるちょっと暗めのラブストーリー。タイトルおよび表紙およびあらすじから想像される雰囲気と、実際の作品の雰囲気は、かなり違う。
んで、これはヒットだ。おもしろい。どこがおもしろいのか書こうと思ったら、すべて致命的なネタバレになってしまうのだけど。とりあえず、過去と現在と未来が複雑に絡まったSF的な構成が素晴らしいとだけ、書いておく。クライマックスのくだりなんて、もう、ねえ? なんとなく、「ALL YOU NEED IS KILL」を思い出す。ぜんぜん違う話というか、まったく逆の構造の話なんだけど。
あと、「ミレポ」って響きが好きだ。ミレポ本人のキャラも好きだ。