ファウスト Vol.6 SIDE-B の2/4

《特集企画》

宣政佑『文化のシルクロード――『韓流』の行く末』


「日本文化開放政策」
というのには個人的には興味がないのでパス。


「インターネットだけに情報のソースを依存している最近の世代」
こうやってひとくくりにされるほど、韓国にはそういう人間が多いのだろうか。最近では日本でも「ネットだけに情報のソースを依存している」人間が出現しているのではないかと思う。物事の正否に関して「ググっても出ないからこれは間違いだ」なんて言う奴も目に付く。韓国のネット事情は進んでいるらしいので、日本のネット社会の未来の姿が韓国にあるのではないかとか思ったり。


「韓国のドラマではプロデューサーですら脚本にケチを付けづらい」のに「インターネットなどに寄せられた視聴者の意見を受けて内容を変える」ことがあるというのも、韓国でのネットの影響力の大きさを物語っているか? 日本の作家は、ネット(特に2ch)で自作品の感想を見ることを編集部から止められているらしいのに。


アストロガンガー
知らねぇww「どっちかと言うとマイナー」どころではなく、たぶん誰も知らねぇwww 参考→http://www5b.biglobe.ne.jp/~nekken/zoukan/gimon/minor.htm。日本初のカラーのロボットアニメだったらしい。


「キャンディキャンディ」
大人気らしい。「忍苦」がキーワード。「人にいじめられてもその人を恨むよりは哀れむ優しさ」が受けるそうな。うわぁ道徳っぽい。日本なら、「いじめられたらやり返す」もしくは「いじめとは別のところでいじめっ子を見返してやる*1」ってところだな。


日本での「韓流ブームは○○の陰謀」っていうような陰謀論に対して、この人はどう考えてるんだろう。実際、大部分の人間は韓流ブームを冷めた目で見ていた*2と思うのだけど。「韓国ドラマは一昔前の大映ドラマだ*3」なんてのも、そういう流れの中での発言では?


「韓国の若者は南北分断なんて気にしてない」
ってのは、「日本の若者は北方領土問題なんて気にしてない」ってレベルの話? それとも「日本の若者は北朝鮮拉致問題なんて気にしてない」ってレベルの話?


「韓国人は各国の漫画に触れているが、日本人は日本の漫画にしか触れない」
概ねそのとおりだと思う。日本人は、日本の漫画こそが漫画界の最先端だと思っているのだろう。そして実際に、日本の漫画は漫画界の最先端だ。
日本以外の漫画とかほとんど読んでない身で敢えて言わせてもらうけど、日本のオタク文化は、なんというか異次元の領域にある。どこの世界にゲーム機にこれだけのテクノロジーを搭載する国があるのか? どこの世界にアダルトゲームにここまで力を入れる国があるのか? どこの世界に「オタク」などというものが生まれる土壌が存在するのか?
アメリカにもヨーロッパにも韓国にもオタクはいるが、やはりオタクが発祥したのは日本なのだ。たとえばアメリカの土壌では、所詮ディズニーアニメとアメコミ程度がせいぜいだった。日本――というか「オタク」だけは、どこかが狂ってるいるのだと思う。俺もオタクだけどさ。


「東洋のラテン系」
んな単語、聞いたことない。google様→「東洋のラテン系 の検索結果 約 47 件」。「インターネットだけに情報のソースを依存している最近の世代」だな俺もw


「韓国では『予備軍』という軍隊めいた表現を使うが、それにも韓国と日本の文化の差が見えておもしろい」
「予備軍」って日本でも普通に使う単語だよなぁ…謎だ…。


セカチュー
韓国でも売れたんだなぁ…。


「韓国ではケーブルテレビが繁盛していて、その中でもアニメ専門チャンネルの人気がきわめて高い」「韓国ではアニメに対する社会的認知度が低い」
なんか矛盾してないか?
あと、先進国でケーブルテレビが普及してないのは、むしろ日本だけじゃないのかって思うんだけど。特にアメリカとか、もはやケーブルテレビが主流なんじゃなかったっけ?


「日本以外の国では漫画とアニメを区別しない」
全部「漫画」で統一してるらしい。特に韓国では、漫画っぽい絵を使ったゲームも「漫画」って呼ぶらしい。…わかりにくくないのだろうか。

Editor×Editor『熟した柿が落ちるとき』


イラストレーターのクレジットをこんなに大きくする必要はあるの?」
昔はやっぱイラストレーターは軽視されていたんだな。スニーカー文庫なんかの古めのレーベルでは、いまだに表紙にイラストレーターのクレジットがなかったりするし。


「主人公の顔をカバーに出すと読者の想像力が限定されるからダメ」
これはラノベを蔑視してる連中もよく言ってることだよな。これがまかり通るなら「主人公の外見を地の文で描写すると読者の想像力が限定されるからダメ」って意見も通ることになって、結局は「てめえの妄想の世界で一生過ごしてろ」ってことになると思うけど。だいたい想像力を限定するようなイラストを描くのは三流のイラストレーターだろ。想像力を喚起しないような文章を書くのが三流の作家であるのと同じく。


Performa」「モザイク」
古いなぁ。俺も子供の頃は、お下がりのPerforma588とか使ってたなぁ。懐かしい。


うわ、「アップル」って村上氏が編集やってたの? 98年だから、8年前? 小学六年くらいの時か。うわぁ、懐かしすぎる。父親に読ませられたんだよなぁ、あれ。ほとんど理解できなくて、ただ流し読みするだけだったんだけどさ。あの頃はギル・アメリオの「アップル 薄氷の500日」とかも読んだなぁ。あれで俺の中のジョブズのイメージが悪くなったw


滝本関連のエピソードがすごい。タッキーかわいすぎる。


「みんなで小説家を目指そうよ、みたいなムード」はぬるい、だってさ。ワナビも大変だな。


ライトノベルの新規参入が来年は八社ある」
いまんところ出ている情報でも八社はないよなぁ? もっと出てくるって事か。


太田は文庫レーベルやる気なし。
講談社ライトノベル文庫(仮)」の実現は難しいってことか。ってことは戯言シリーズとかどうなるのさ。


ライトノベルの文法がきっちりわかっているプロの編集者は、きっと何人もいない」
イラストのことをきっちりわかっているプロの編集者は皆無に近いだろうな。でも装丁デザインは外注。…いったいイラストレーターの選考ってどうやってるんだろう。


三浦しをん「奇人伝M」
この人よく知らない…。


滝本竜彦「パクリ野郎の『作家になろう大作戦!』その始まりと終わり」
おもしろすぎる! …いいからとっとと小説を書け。

*1:かっこいい彼氏ができる、スカウトされて芸能人、何かの大会で優勝etc

*2:過去形。ブーム終わったしね。

*3:つか、大映ドラマとか知らないけど