暗闇にヤギを探して:穂史賀雅也

“文学少女”と飢え乾く幽霊』とモロ被りしてて笑ったw 紙を食べる先輩はもちろん、父親からの食事しか受けつけないあたりとかも。いや、偶然だろうけど。
主人公がぼんやりとしつつも鋭い人間で面白い。文章のテンポが小気味良い。

「手がふさがっているんだけど」
「背中から腕を生やせばいいじゃない。二本くらい」
「今日は調子が悪くて無理なんだよ」

こんな会話を真顔でしてるんだから爆笑。好きだなぁ。
幼馴染が常に着ぐるみを着ているという設定で、その姿が愛らしいんだけど、あんまりストーリーには絡んでこなかったな。修羅場があるっていっても、軽い嫉妬程度のものだし。「……あたしの知らない匂いがする」のあたりは、惜しかったんだけどなぁ。
続きは出るのかな。期待。