ゆらゆらと揺れる海の彼方 7:近藤信義

過去編に入っても相変わらず天才が変な戦法で大軍をうちやぶる話で、基本的な構造はまったく変化なしなわけですが、若かりし頃のエミリアさんが出てくるだけで十分です。これからも「萌え戦記物」というジャンルを確立していただきたい。ライバルは『A君(17)の戦争』くらいでは。
で、そのエミリアさんですが、いまとはうってかわって深窓の美姫という雰囲気。一方、エレオノーラはお転婆そのもの。以前、そういう描写があったっけな、エレオノーラがお転婆娘だったっていう。よく覚えてませんが。
さすがに過去編に二冊も三冊も費やすのはどうかと思うので、早いとこ本編に戻ってもらいたいところ。というか、悠長に過去編をやっていられるのだろうか。先に打ち切りがこないだろうか。それが心配。